光学素子 ガイダンス
ガイダンス
ポラライザーセレクションガイド
人間は光の偏光を知覚することができません。同様に、世の中にある大部分の光検出器も偏光に感度を持っていません。
このため、偏光を観察するためには、偏光状態の違いで選択的に透過できるフィルターや偏光状態を変えることができる素子が必要不可欠になります。
ここでは、色々な種類がある偏光素子が、それぞれどのような用途に向いているのかをご紹介します。
偏光子タイプ | 波長板タイプ | 該当製品 | 特徴 | 精度 | 使用例 |
---|---|---|---|---|---|
偏 光 板 (USP) | 安価。軽量。 | レーザの光量可変調整 | |||
雲母波長板 (WPM) |
位相差試料の代用。鋭敏色板(位相差分布に色がつく)の代用。 | 応力(複屈折)分布の観察 | |||
偏光ビームスプリッター (PBS) | 偏光ビームの分離や合成に使用。 | 簡易的な偏光実験装置、偏光光学系(バリアブルアッテネータ、偏光干渉計、アイソレータ) | |||
偏光フィルター (SPF) |
可視全域で安定した直線偏光が得られる。 | ||||
水晶波長板 (WPQ) |
レーザ波長ごとに正確な位相差を与える。 | ||||
グラントムソン プリズム |
可視全域で高い消光比の直線偏光が得られる。 | 偏光計測(消光比、位相差の測定) | |||
フレネルロム (FRB) |
広い波長域で安定した位相差が得られる |