自動ステージ
ガイダンス
直動ステージ精度測定
位置精度
基準位置より、移動量のほぼ全域にわたって一方向に一定間隔で順次位置決めを行います。 それぞれの位置決め地点での実測値と目標値の差を求め、その最大及び最小の差を位置決め精度とします。
繰返し位置決め精度ステージの任意の位置(両端・中心等)に対して、同方向から複数回位置決めを行い停止位置のズレ幅の最大値を求めます。 その数値の最大値を繰返し位置決め精度とします。
ステージの任意の位置(両端・中心等)に対して、正方向及び負方向へ複数回位置決めを行い停止位置のズレ幅の平均値を求めます。 その数値の最大値をロストモーションとします。
バックラッシステージの任意の位置(両端・中心等)において正方向または負方向へ一定荷重をかけます。 その際の各方向へのズレ量の合計をバックラッシとします。
動作精度
フルストローク間における、ステージ動作中のテーブルの上下方向の変位量を走り平行度とします。
XY軸ステージのX軸を基準とし、その時のY軸の動作変位を直角スコヤにて測定します。 その変位量を運動の直交度とします。
運動の垂直度Z軸ステージ上にダイヤルゲージを設置し、垂直定盤との変位量の測定を行います。 その変位量を運動の垂直度とします
最大ロストモーション | 1.10µm |
平均ロストモーション | 0.62µm |
繰返し位置決め精度 ↑ | 0.77µm 0.62µm |
一方向位置決め | 2.97µm |
位置決め精度 | 2.60µm |
モーメント剛性(ピッチング・ヨーイング・ローリング)
テーブル面の中心から離れた位置に負荷される荷重に対するステージの強さのことです。
(テーブル面の中心とワークの重心は一致しません。)
テーブル面の中心から1cm離れた位置に1Nの荷重を加えた際、テーブル面が傾く角度(sec)を示します。
姿勢精度
ステージ動作中におけるピッチング方向の
テーブル面の角度変位量。
フルストローク動作時の最大角度変位量を表します。
ステージ上のテーブルを固定した状態における設置基準面との平行状態を表します。
ステージ動作中におけるヨーイング方向の
テーブル面の角度変位量。
フルストローク動作時の最大角度変位量を表します。
(参考)XY軸ステージの精度測定
最小応答分解能(MIM)
ステージの任意の位置(両端・中心の3か所)にて微小な位置決めを行い応答する分解能を最小応答分解能とします。
検証方法としては各位置にてステージプラス方向(CCW方向)に10ポイント、ステージマイナス方向(CW方向)に10ポイント微小位置決めを行い、応答性を確認します。
検証には、直動ステージの場合:静電容量センサ、
回転系ステージの場合:オートコリメータを使用して微小な応答を確認します。