アプリケーションシステム
バイオフォトニクス
マイクロマニピュレーションシステム (MMS)
光の手で細胞や生体分子を自由にハンドリングできます。
- 顕微鏡観察下の細胞や生体分子等を、レーザビームで非接触にトラップし、移動させることが可能です。
- トラッピングレーザには近赤外(1064nm)を使用しているため、細胞や生体分子等に対するダメージを最小限に抑えることができます。
- 0.2~20µm前後の微粒子をトラップすることができます。
- 2ビーム光学系により対象物を引っ張る、押し付けるなど多様な操作が可能です。また2本のビームを独立させ操作することが可能です。
- 別売の防振台を利用することで安定性の高い操作が可能となります。
レーザトラップの原理
レーザトラップの原理は、光の屈折から説明することができます。右図は対物レンズによって形成されるレーザ光より媒質と屈折率の異なる球形の粒子がトラップされる様子を示しています。 光路aを通過する光子は粒子に入射するときと粒子から出るときの2回屈折してその進行方向が変化します。光子の持つ運動量は粒子を通過する前後で変化し、粒子はその変化と逆向きの力を受けます。それによって受ける力はFaです。この力をレーザ光全体で足し合わせるとその力のベクトルは焦点の方向を向いていて、力の釣り合う点に粒子はトラップされます。
品 番 | 機器構成 |
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MMS-1064-2000-2L/2M/2S | 手動2軸/シャッター付 |
MMS-1064-2000-2L/1M1E/2S | 手動1軸・電動1軸/シャッター付 |
MMS-1064-2000-2L/2E/2S | 電動2軸/シャッター付 |
品 番 | 機器構成 |
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MMS-1064-2000-1L/2M/2S | 手動 |
MMS-1064-2000-1L/1M1E/2S | 手動/シャッター付 |
MMS-1064-2000-1L/2E/2S | 電動/シャッター付 |
- 市販の顕微鏡を利用してシステムアップを行います。
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目的に応じてシステム構成を選択することが可能です。
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操作方法の選択が可能です。
手動タイプ:装置上部のマイクロメータ利用の操作
電動タイプ:ジョイスティックコントローラ利用の操作
- 蛍光観察との共用が可能です。
顕微鏡は階層構造(2段構造)の利用が条件となります。
(上段:レーザ、下段:蛍光用光源) ※階層構造用部品と一緒に蛍光ミラーカセット装着用の ターレットが必要となります。